寝る前、台所の椅子に座って少し本を読む。
それから歯を磨く。この歯磨きのやり方が正しいのか、不安になるわけでも無くそういうことを考えてしまうことがある。これでいいのか？急にわからなくなってしまう。
それでも、音楽が流れているからなのか、本を読んだからなのか、ストレッチをしたからなのか、ブラシが歯茎を撫でていく気持ちよさに感覚が集中している。今を生きるってこういうことなのかも。瞑想とかとちょっと似ている。無駄なことを考えてしまう時には、感覚の方に意識を向けよう。鳥肌を立てて。腕の毛を風がふわっとさらっていくのを感じて。動物になる。ここには誰もいない。そばにいて、触れてくれる人を、わたしは探したいのかもしれない。
誰かと強く繋がりたい、ぶつかりたい。
それを、わたしは諦めたくない。
